はじめに:120年の伝統校の同窓会サイトを、令和仕様に総リニューアル
「同窓会のホームページを新しくしたいんだけど…」
この一言から、私の“ちょっとしたつもり”の作業は始まりました。
ところがフタを開けてみると、
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最先端のWeb技術
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そして 3種類のAI(Gemini・Codex・Claude)
を総動員する、なかなかの大プロジェクトになりました。
今回リニューアルしたのは
旭川東高等学校同窓会 札幌突兀会(とっこつかい) のサイトです。
旭川東高校は1903年(明治36年)創立、卒業生は3万5千人を超える伝統校。
世界陸上やり投げ金メダリストの北口榛花さんも卒業生ですね。
そんな母校の同窓会サイトを、
引っ越ししつつ、中身もフルモデルチェンジしました。
見た目は落ち着いた普通の同窓会サイトですが、中身はかなりの“ハイテク仕様”。
「着物姿の侍が最新のMacを使っている」ようなギャップを楽しんでいただければと思います。
第1章:「突兀」と独自ドメインの話
最初に立ちはだかったのは、会の名前にも入っているこの漢字。
突兀(とっこつ)
読めなかった方も多いと思います。
実は、旧制旭川中学校の校歌の一節
「突兀七千有余尺 大雪山は巍然たり」
から取られた言葉です。大雪山が“グッとそびえ立つ”様子を表しています。
FC2から「tokkotu.jp」へ
長年お世話になったFC2の無料ホームページから、
思い切って 独自ドメイン「tokkotu.jp」 を取得しました。
独自ドメインにすると…
といったメリットがあります。
同窓会サイトとしては、なかなかの“投資”ですが、
「札幌突兀会としてきちんとしたサイトを持ちたい」という思いから、踏み切りました。
第2章:AI三国志 〜3人の助っ人の役割分担〜
今回の制作では、3種類のAIを使い分けました。
イメージとしては、三国志の「劉備・曹操・孫権」みたいな感じです。
🎨 Gemini:デザイン担当
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サイト全体の色合い
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レイアウト(どこに何を置くか)
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高齢の方でも見やすい文字サイズやボタンの大きさ
などを一緒に考えてくれる“デザイン参謀”です。
「伝統があって落ち着いている。でも古臭くはない」
そんな色と雰囲気を提案してもらいました。
💻 Codex:動き担当
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スマホでメニューを開いたときの動き
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ページの中をスッと開いたり閉じたりする機能(校歌など)
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「ページの一番上に戻る」ボタン
といった、ちょっとした“便利な動き” を作るのが得意なAIです。
昔のサイトでは難しかったスマホ対応も、
今はAIの助けを借りてスムーズに作れるようになりました。
📚 Claude:文章と構造担当
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ページの文章の整理・言い回し
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「どこに何の情報があると分かりやすいか」という構成
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Googleなど検索サイトに正しく理解してもらうための情報整理
などを手伝ってくれる、いわば“編集長”のようなAIです。
第3章:誰でも使いやすいサイトに
今回、特にこだわったのが 「誰でも使いやすいこと」 です。
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文字を大きくしてもレイアウトが崩れない
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背景と文字の色のコントラストを強めにして読みやすく
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キーボードだけでも操作できる
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目の不自由な方の読み上げソフトでも読めるように
など、いわゆる「アクセシビリティ」と呼ばれる部分を
かなり丁寧に作り込みました。
卒業生は3万5千人以上。
その中には、年齢も、体の状態も、使っている機器も本当にさまざまな方がいます。
「誰が見ても、ちゃんと読めるサイトにしたい」
という思いから、少しやりすぎなくらいAIが頑張りました(笑)
第4章:スマホで校歌を読む工夫
最近は、ほとんどの方がスマホでネットを見ています。
そこで今回のサイトは スマホ画面を最優先 に設計しています。
特に難しかったのが、旧制旭川中学校の校歌。
5番まであり、旧仮名遣いの漢字も多く、文字だけ並べるとかなりのボリュームです。
そこで、
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見出しをタップすると
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その段だけパタンと開く「アコーディオン方式」
を採用しました。
必要なところだけ開けるので、画面がスッキリして読みやすくなります。
スマホでも紙でも読みやすいよう、裏側でこっそり工夫しています。
第5章:ページ表示をとにかく速く
同窓会サイトにそこまで必要か?と言われそうですが(笑)、
表示速度 にもかなりこだわりました。
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画像のサイズを最適化
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不要なものは読み込まない
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文字のフォントの読み込み方法を工夫
といったことを積み重ねた結果、
ページの表示時間は 2秒以内 になりました(以前は5秒以上)。
「開いてもなかなか出てこないサイト」は、それだけで閉じられてしまいます。
せっかく来ていただいた方にストレスを感じさせないよう、
ここは少し“技術者の意地”を発揮しました。
第6章:検索に強いサイトへ
今回のリニューアルでは、検索対策も行いました。
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「旭川東高校 同窓会 札幌」
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「札幌突兀会」
などで検索したときに、きちんと上の方に出てくるよう、
サイトの中に「これは札幌突兀会の公式サイトですよ」という情報を
機械にも分かる形で記載しています。
これにより、以前よりも検索で見つけてもらいやすくなりました。
同窓生がスマホでサッと検索したときに、迷わず辿り着けるはずです。
第7章:地味だけど効く“便利ポイント”
見た目には派手ではありませんが、
日々使っているとじわじわ効いてくる工夫がいくつかあります。
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スクロールしても、上のメニューが画面に残り続ける
(どこからでもすぐ他のページに移れる) -
どの画面サイズでもレイアウトが崩れない
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印刷用に文字の行間や余白を整えてある
など、「あえて気づかれないくらい自然に便利」になることを目指しました。
まとめ:過剰スペック=同窓会への愛情
正直に言うと、今回のサイトは**かなりの“過剰スペック”**です。
普通の同窓会サイトは、
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テンプレートのブログサービスや
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WordPressの無料テーマ
でも十分作れます。
それをあえて、
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AI3種類を駆使し
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最新のWebの作法に沿って
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一つひとつ手作業で仕上げた
のは、
「母校と同窓会のために、ちゃんとしたものを作りたい」
という、ちょっとした職人魂の表れです。
訪問してくださる方の 99%は、細かいこだわりには気づかない と思います。
ですが、残り1%の“技術オタク”の同窓生が見たら、きっとニヤッとしてくれるはずです。
「これ、やりすぎじゃない?」
と。
その「やりすぎ」が、作り手の愛情だと受け取っていただければ嬉しいです。
旭川東高校というフィールド
最後に、今回の舞台となった母校について簡単に。
120年以上続く歴史を、これからも未来に引き継いでいくために、
今回のサイトリニューアルが少しでも役に立てばと思っています。
最後に:ぜひ一度触ってみてください
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本番サイト: https://tokkotu.jp/
スマホで見たときのおすすめポイント
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右上の「三本線(ハンバーガー)」をタップすると、
メニューがスッと出てきます。 -
校歌のページで曲名…をタップすると、
歌詞がふんわり開いたり閉じたりします。
技術はあくまで“道具”です。
本当に大切なのは、サイトを通じて 同窓生同士がつながること。
この新しいサイトが、
札幌突兀会の活動と、皆さんの交流の一助になれば幸いです。